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2008年2月17日 (日)

本気でやる

「魂ラジ」の流れで「ポルノグラフィティ岡野昭仁のオールナイトニッポン」を聞いていたのですが、その中で笑福亭鶴瓶さんにラジオのコツみたいなものを聞くというものがありました。その中で鶴瓶さんがエリア外のラジオ好きにも噂が音に聞こえた名番組「ミッドナイト東海」でリスナーさんやリスナーの親御さんとケンカしたというエピソードを交えて「本気でやる」っていう話をされていました。この言葉私は非常に納得しました。
正直言えばパーソナリティが本気でやってるか手を抜いてやってるかなんてリスナーは解らないと思います。技量のある人は手抜きしても面白いと思いますし、技量の無い人は一生懸命やったところで面白く無いと思います。こういう仕事はそういう冷酷な一面があると思います。ただ、ラジオでしゃべる為にひとネタ用意してくるとか、しゃべる為に手間を掛けてくるとか、リスナーに何かを伝えようと思ってるとかは放送を通じて何か伝わってくるように思います。だから私はテク的に下手でも一生懸命やってるように感じさせるパーソナリティの番組は好きです。残念ながら本気でやってるかどうかは解りませんが本気でやってるとリスナーに感じさせることは出来ると思います。そしてそこはパーソナリティとリスナーの電波を通じてのコミュニケーションの上で非常に重要なことではないかとリスナーとして思います。

「ラジオ芸人」っていう言葉がたまに聞かれますが、個人的にラジオ芸人っていうものがあるとしたら、単純にラジオの出演本数が多いとか、担当ラジオ番組が面白い人では無いと思っています。ラジオ芸人って言えるとしたら、ラジオの特性を理解して、その特性を利用して面白い放送芸を出来る人ではないかと思います。
例えば明石家さんまさんのラジオは面白いとは思いますが、明石家さんまさんのラジオの面白さはテレビでの面白さも同じ、あるいはテレビの方が面白いかもと思います。だから私は明石家さんまさんを「ラジオ芸人」とは思いません。
それに対して鶴瓶さんの場合、素人が失礼ながら私はラジオの方が面白いと思うんですよね。鶴瓶さんはラジオの持つリスナーとの感覚的距離感の近さやタイムキーピング的に緩やかな部分を巧みに使ったラジオ放送が上手いと感じます。個人的に思うのですが、昔、人気だった「パペポTV」や現在も人気の「きらきらアフロ」は、かつてのラジオ大阪の人気深夜番組「ぬかるみの世界」が源流ではないかという気がしています。鶴瓶さんはラジオ的な手法、例えば世間話みたいなダラダラトークが心地いい(もちろんそこにプロの話芸はあるとしても)とかをテレビに展開しているような気がしているんですよね。そういうところから鶴瓶さんは個人的には「ラジオ芸人」だなと思っています。

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