なにしろラジオ好きなもので。
何人かの方のおすすめがありまして、雑誌「BRUTUS」のラジオ特集号を購入しました。「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル“魂のラジオ”」でも語られていたのですが、実はそんなに興味が湧かず、どうせ浅いもんだろうと思って買う気がなかったのですが、まあ、ラジオ好きの方々がおすすめしてくださることだしと思い、コンビニに置いてあったので買ってみることにしました。そんな感じだったのですが、手に取って最初に見た「なにしろラジオ好きなもので。」で心を掴まれてしまいました。このコピーいいですね。で、昼休みに飯を食いながら読んでいたのですが、読んだ感想・・・
この特集おもしろい!!!
読むページ読むページ「ニヤリ」、「ウンウン」しっぱなしでした。変な表現ですが、「この特集本気だな」と思いました。聞いた事の無い知らない番組もたくさん紹介されているのですが、記事の内容がすごく共感出来るものが多いんですよね。
特に「ほお〜っ」と思ったのが市川亀治郎さんの文章。今、最も面白いラジオ番組は?と問われて答えられたのが、今なら「城田優のオールナイトニッポン」!! ANNラインナップの中でも最新の番組です。この人ホンモノだなと思いました。ニッポン放送がお好きなそうですが、普通、ラジオが好きという人ならば、ANNラインナップから選ぶとすれば「ナインティナインのオールナイトニッポン」が筋だと思うんですよ。もしくはご自身のラジオの原点らしい「魂ラジ」とか。この辺答えとけば「ラジオ知ってるね」ってなもんだと思うんですよ。そこをあえて「城田優のオールナイトニッポン」というのが素晴らしいと思うんですよ。「城田優のオールナイトニッポン」で城田優さんも喜んでいらっしゃいましたが、確かにこの番組、城田優さんもおしゃべり上手だし、面白い番組なのですが、市川亀治郎さんの言葉は一周まわっていらっしゃるような気がしました。
どういうことかと言いますと、「ナインティナインのオールナイトニッポン」とか「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル“魂のラジオ”」っていうのは確かに現役屈指の名番組だと思いますし、すごく面白い番組なんですが、ナイナイさんも福山さんも、ある意味熟練の域に達していると思うんですよね。ラジオ芸を積み重ねたパーソナリティ職人っていう感じでしょうか。それに比べて城田優さんは上手いとはいえまだ一ヶ月少々くらいのキャリアですから、ラジオ芸としては失礼ながらナイナイさんや福山さんには及ばない部分があると思います。でもそのキャリアだからこそ得られる魅力もあると思います。それは「新鮮さ」と「勢い」。始まったばかりだからこそ、リスナーもキャラが新鮮ですし、キャリアが無いからこそ妄想コーナーみたいに荒削りな勢いが感じられるように思います。こういう部分はもうナイナイさんや福山さんには出せないものだと思うんですよね。だからこそ“今”面白いと思ったりするのです。
私が面白いと思う番組を同じように面白いと思うからラジオ通みたいな偉そうなことは思いませんが、紙面で語られている言葉の中に「この人ホントにラジオ好きで聞いてるなあ」と思わせる部分が多かったです。
この特集、ラジオ好きの方には楽しめると思います。大阪の番組も紹介されていて「ゴチャ・まぜっ!」も紹介されていたのが嬉しかったですね。1時間の録音番組で、正直大阪を代表する深夜番組とは言えないと思うのですが、この番組がジャンルの異なるパーソナリティが他人数でしゃべる伝統のMBSスタイルを色濃く受け継いでいる番組だと思うので、そういう紹介をされていたのがなんか嬉しかったです。ただ、パーソナリティで名前が出ているのがハリセンボンさん、宮川大輔さん、しずちゃんと、比較的新参のメンバーばかり(しずちゃんは開始当初からのメンバーですが)・・・この番組で名前出すなら城島さんとよゐこさんが筆頭でしょう・・・おまけに「金スペ」は除外されてるし・・・
MBSヤングタウンも紹介されていたのですが、ちょっと読んでいて寂しくなりました。超老舗っていうのはいいとして、ベテランの名人芸が聴けるみたいな紹介だったのですが、「MBSヤングタウン」ってそういう番組じゃなかったんですけどね・・・
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いくつかのメール・マガジンをとっていて、そのひとつにマガジンハウスの雑誌、BRUTUSのメルマがある。今朝、配信されたBRUTUSのメルマを見て驚いた。うれしいような、ちょっと恥ずかしいような、自分だけの秘め事を白日に暴かれたような微妙な心境。
2月16日、本日発売のBRUTUS特集「なにしろラジオ好きなもので。」
ああBRUTUS、お前もか !?
以下、メールマガジンから抜粋。
☆
「共感、連帯できる温かいメディアがラジオです」
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投稿: やべっちすきすき | 2009年2月21日 (土) 22時14分
やべっちすきすきさんコメントありがとうございます。
う〜ん、申し訳ないですが、ナイナイさんは面白いと思いますが、個人的にはそんなに好きな訳でもないので・・・
投稿: 河内の政 | 2009年2月22日 (日) 23時46分
この本に関しては、MasaruSさんも早速に取り上げられていましたね。
私もこれについて書こうかと思いましたが、河内の政さんもお書きですし、読む間もなさそうなので、
書ける余裕が出来れば、取り上げようと思います。
番組のセレクトはやはり東京中心なのは、
仕方ないことなんでしょうか・・・?
投稿: とくながたかのり | 2009年3月 1日 (日) 12時39分
とくながたかのりさんコメントありがとうございます。
この「BRUTUS」の特集、ラジオ好きの注目度は高いみたいですね。この記事絡みでアクセスしていただいている方がこのブログの中では多いです。まあ、記事にするしないは別として読んでみると楽しいと思いますよ。
まあ、東京中心はしょうがないでしょうね。人口的な問題もありますし、AMにしてもFMにしても東京以外へのネット番組の方が多くの読者も知ってるでしょうし。比較的地方の番組も取り上げてると思いますけどね。
投稿: 河内の政 | 2009年3月 1日 (日) 21時17分