引き出しの中のラブレター
3連休だし一日くらいはどこかへ行くかということで、映画を見てきました。「引き出しの中のラブレター」という常盤貴子さん主演の映画です。この映画、ラジオパーソナリティが主人公のストーリーなんですよね。
ネットニュースとかで常盤貴子さんがラジオパーソナリティ役(FMだから劇中では“ナビゲーター”でしたけど)の映画が公開されるのは知っていたのですが、「ふ〜ん」程度の興味でした。たまたま別の映画を見に行った時に予告編を見て急に興味が湧きました。
映画の宣伝文句としては家族の思いを描いた感動作みたいな事が書かれていますが、私の興味は“ラジオというメディアを用いてどんなストーリーを綴るのか”ということでした。
公開中の映画ですので、ストーリーについては伏せますが、ずっと見ていて“ピリッとせん話やなあ”と思っていたのですが、最後の30分くらいでそれが集約されて、非常に後味のいい映画でした。そしてなぜ主人公がラジオパーソナリティだったのか、なぜラジオを使ってストーリーを組み立てていったのか、ちょっと解ったような気がしました。制作スタッフがラジオをよく聞いている方々かどうかは解りませんが、ラジオの特徴というか良さのようなものは解って作っていらっしゃるように感じました。多分映画が好きでこの映画を見た人と、私の感じ方はちょっと違ったものがあるんじゃないかと思います。この映画、ラジオ好きなら見ても損はないかなと思います。
まあ、ツッコミ入れたいとこが無い訳じゃなくて、学校行ってる時間帯のお昼の番組を高校生が聞くか?とか、この若年層の聴取者減少の時代にメール読まれてクラスで盛り上がったりするのか?とか(われわれおっさん世代では本当にクラスでそういうノリがありましたが)、ストーカーになる恐れもあるのにそんなに簡単にパーソナリティがリスナーに会いに行くか?とか思ったりもしたのですが、まあ、そんなのは普通の人は思わないんだろうなあ(笑)
常盤貴子さん演じるヒロインが関西から東京へ出てきてJ-WAVEで番組を持っているという設定なので、劇中随所に関西弁が出てくるのですが、実際に常盤貴子さんは関西に住んでいらっしゃったということで、なかなか滑らかな関西弁ですね。子供の頃録音していたラジオ番組を聞くシーンがあるのですが、それがFM802だったのが、なかなか芸が細かいなと思いました。JFLの全面協力で作られているのでしょうか?
劇中でヒロインがラジオを聞くきっかけになったのが、英語の勉強の為に買ってもらったラジカセだったけど、他の番組ばっかり聞いていたというようなエピソードがあったのですが、「あっ俺といっしょだ」と変な所で共感&笑ってしまいました。
この映画のような企画ではなかったと思うんですが、出せなかったラブレターを番組で読むっていう企画は、かつてMBSラジオ「オレたちやってま〜す」の中でV6さん達が実際にやっていたような記憶があります。ラジオで紹介されるお便りって縁もゆかりも無い人の話なんですけど、自分の思い出に重ねてみたりして、いろいろ考えることあるんですよね。
それにしても、今こういう話を映画にすると、やっぱりFMになっちゃうんですねえ。AM好きの私としてはちょっと寂しいとこありますね。どっちかというとAMっぽい話だったようにも思うんですけどね。
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そうですか・・・。
私はこの方の関西なまりは、正直あまり好きではなくて・・・。非常に無理にというか、つっかえた喋りだと感じていたもので・・・。
また機会があれば確認します、
投稿: とくながたかのり | 2009年10月12日 (月) 22時01分
とくながたかのりさんコメントありがとうございます。
関西に住んでた人だからという私の思い込みのせいかもしれません(苦笑)
投稿: 河内の政 | 2009年10月14日 (水) 22時22分