2010年の私的ラジオライフを振り返る
2010年も終わりですが、今年のラジオ界を振り返ってみようと思います。といっても私が聞いている範囲の主に東京・大阪のAM局の話になってしまうのですが、ここ数年ずっとの傾向ですが、ニッポン放送の昼ワイドが上柳アナの番組になったり、TBSラジオの「爆笑問題の日曜サンデー」のアシスタントが女子アナになったりと局アナ起用の経費削減策は2010年も相変わらずの傾向でした。この経済状況だとまだまだ続きそうな雰囲気です。そういえばいろいろな局でラジオの危機的な特集や特番が組まれたりもしましたね。
そんな中で何と言っても2010年のラジオ界の最大のニュースだと思うのがradikoの登場です。インターネットでラジオが聞けるだけといえばそれだけなのですが、個人的には始まる前より始ってからの方がその威力を感じています。
聴取地域が限定されていることから当初はたいして期待もしていなければ効果も疑問だったのですが、radikoが始ってからラジオの聴取人口減少の最大最強の問題をよく耳にするようになったと感じました。それはラジオの受信機が家庭に無いということ。番組の質を向上させて広報活動を効果的に行うことが聴取人口アップにつながると考えていましたが、もちろんそれが効果が無い訳ではありませんが、家にラジオが無ければ、根本的に聞こうと思わないですよね。これは家にラジオが10台くらいあったラジオ好きにはある意味盲点でした。言われて気付くのですが、私は好きだから1万円以上するラジオ付きICレコーダーを複数台所有していたりしますが、一般的な人が持っているようなパソコンや携帯音楽プレーヤーにラジオは付いていませんもんね。ラジカセやミニコンポがあまり売れなくなった現在、ラジオチューナーそのものが家庭にあまり無いものになってしまったのかもしれません。しいてあるとすれば災害用のラジオでしょうか。そういう状況を考えるとradikoの存在は大きいと思います。
雑音が無いこと、音質の綺麗さ、選局のし易さなど使い勝手も個人的には良いと感じます。試験運用開始時にはラジオの話題にしては珍しくニュースにも取り上げられましたし、秋から聴取エリアも拡大し今後に期待が持てます。なんといっても現代の必需品的な携帯電話が受信機になるのが大きいと思います。
ラジオ好きの夢としては全国の番組が聞けるようになることですが、それはなかなかハードルが高いようです。ちょっとしたネットワークのいたずらで、私は会社では故郷大阪の番組が聞けるのですが、正直radikoに感謝しています。雑音がAMラジオの味とおっしゃる方もいらっしゃいますが、地元で聞くよりクリアな音声は番組をより楽しめます。個人的には楽しさが全然違います。放送局の事情を知らないお気楽ユーザーの願いとしては早いとこ全国展開を期待したいところです。
番組的には在京AM局ではニッポン放送が夏改編で大きく朝昼の番組を変えてきたり、年末になって「オールナイトニッポン」も2番組終了したり、文化放送が秋改編でラインナップを変えたり、TBSラジオの深夜の人気番組「アクセス」が終了し「Dig」がスタート、「JUNK」もラインナップ変更と、私がよく聞く番組はあまり変わらなかったものの、振り返ってみれば結構変化があった年でした。そんな中でも王者TBSラジオの聴取率トップは変わらないということでしたが、この絶対優位は何なんでしょうね?まあ、でも全局全番組聞いてる訳ではないですけど、確かにTBSラジオの番組は面白いと思います。「オールナイトニッポン」の看板パーソナリティのナインティナインの岡村さんの長期休養、復帰も大きな出来事でした。
大阪のラジオは残念ながらあまり聞けていませんが、そんなに大きな変化は無かったように思うのですがどうでしょう?「魂のラジオ」のネットなどは今年からでしたね。まあ、東京からのネットが充実しても大阪ローカルの番組が好きだった私としては複雑です。良かったこととしては惜しまれつつ終わらされた「全力投球!!妹尾和夫です」が単曜日とはいえ復活したことでしょうか。個人的にはMBSラジオの金曜深夜の「笑い飯の金曜お楽しみアワー」が始まったことが嬉しかったです。番組どうこう以前に壊滅的になった平日夜のMBSラジオの自社制作お笑いバラエティが一つでも増えたこと。それが嬉しかったです。「うたぐみ」も悪い番組ではないし、ネット受けで無いだけいいのですが、かつての「ヤングタウン」のようなMBSラジオらしい夜ワイドが復活してほしいところです。ホントに地方局制作の夜ワイドが全国的に少なくなってしまいましたからねえ。
私が聞いている番組での個人的2010年のラジオ番組のベストを選ぶとすると、総合的には「キラ☆キラ」かなあ。中学生くらいからお年寄りまで幅広く楽しめる話題とトークをコンスタントに放送しているという点から言いまして「キラ☆キラ」がクオリティが高いように思います。「安住紳一郎の日曜天国」も同様の面白さがあるんですけど、今年は個人的に聴きだして2年目というのがあり新鮮さが薄れたのとオープニングトークのバラツキが多かったような印象です。
趣味的に言えばMBSラジオ「まだまだゴチャ・まぜっ!~集まれヤンヤン~」が一番楽しみに聴いていたかもしれません。メインパーソナリティもラジオ上手だし、女性陣もノリがいいし、深夜2時から5時まで生放送で10人以上のパーソナリティでしゃべるっていう無茶苦茶加減が最高です。子供の頃から聴いているMBSスタイルのバラエティは、やっぱり東京キー局のお笑いバラエティには無い独特の楽しさがあると思います。
MBSラジオ「それゆけ!メッセンジャー」も相変わらずの面白さです。黒田さん逮捕というショッキングなニュースから始まった「それゆけ!メッセンジャー」でしたが、なんばパークスでの公開放送も無くなりましたが、クオリティは変わっていないと思います。
新番組では深夜放送では世間的には「山里亮太の不毛な議論」が評価が高かったんじゃないかなと思います。深夜放送らしい深夜放送だなと思います。下ネタ・自虐・芸能人イジリと深夜放送のヘビーリスナーが好みそうなものをてんこ盛りに詰め込んでいる感じです。でも個人的には新人賞は「AKB48のオールナイトニッポン」に贈りたいです。よもやこの番組を毎週聴くようになるとは思っていませんでした。予想外に楽しいおしゃべりをしてくれるので、始まる前の期待薄と聴くようになってからのギャップが非常に大きかったです。山里さんはMBSラジオやニッポン放送でも番組を持たれていて、ラジオが上手なのはある程度解ってましたからね。
今年初めて聴いたパーソナリティで最注目はmoumoonのYUKAさん。なんとも声とおしゃべりのリズムが魅力的なパーソナリティだと思います。深い時間帯にもってこいの心安らぐ声だと思います。
長くなりましたが、今年1年も当ブログをご覧いただいてありがとうございました。ラジオの話だけの、それもAMで特定の番組に偏った、リスナーにしか解らないようなことしか書かない素人ブログで、そんなに多くのアクセスがある訳ではありませんが、それでも続ければある程度年々アクセスは増えていまして励みになります。特に今年の当ブログは何故か福山雅治さんとオードリーさんの関連の記事で訪れていただく方が圧倒的に多く、福山ファンとオードリーファンの方々に支えられているような格好になっています。楽しめていただけているのかどうかは解りませんが、有り難く思っています。土曜深夜のニッポン放送のこの並びはやっぱり人気あるんでしょうね。
それではご覧の皆様、良いお年をお迎えください。
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