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2011年5月 9日 (月)

小島慶子さんの「ラジオの魂」を読みました

TBSラジオの昼の看板番組「キラ☆キラ」のメインパーソナリティ小島慶子さんの少し前に出た著書「ラジオの魂」を読んでみました。「ラジオの魂」とあるくらいだからラジオの話なんだろうなと思い興味を持ちました。内容については大半が「キラ☆キラ」で語られていたことが多かったですね。たまにしか聴かない私でもそう思うくらいですから、ヘビーリスナーだともっと聞いた事がある話が多かったかもしれません。まあちょっと「自慢か・・・」って思う所もあったのですが、そういうのも客観気味に言っちゃうのが小島さんだよなと思いました。謙遜は美徳ではありますが、ウソだろと思うような変な謙遜よりは、客観的に事実を認めてもらう方がいいようにも思います。

まあ、半分くらい知っている話ではありましたが、どうだったかと問われると興味深かったです。ラジオが好きな方は、この本は楽しめるんじゃないでしょうか。小島慶子さんのファンであるとか、「キラ☆キラ」のファンであるとか、読む人それぞれに立ち位置があると思いますが、私はしゃべり手とリスナーとの対比という感覚で読みました。しゃべり手の思いとリスナーの感じ方みたいなところです。職業としてラジオで話している方はサービス精神とか、盛り上げ意識や世間体等もあるでしょうから、すべてが心の内から発せられたものかどうかは解らないと私は思っています。ただ、日頃の小島慶子さんの発言やこの本で書かれていることを読みますと、個人的には小島さんは本気でしゃべっているんだろうなと思わせてくれるパーソナリティだと感じています。

小島さんがよくおっしゃるように部分的に切り取ったものでは伝えたいことが伝わらないかもしれませんが、幾つか「なるほどな」と思う部分があり少々抜粋で引用して紹介させていただくと、

 

・予定調和なんかいらない

これは久米宏さんとのエピソードで出てくる言葉なのですが、パーソナリティがこう思ってくれているなら楽しい番組になるだろうなと思います。ラジオ放送には流れがあります。進行表に沿って進行させるのもひとつの流れです。これを滑らかに出来る人がいわゆる上手い話し手ということも出来るのでしょうが、私はそういう感じの無難な番組はあまり好みではありません。もちろん出演者同士が罵り合うような状態になるとさすがに嫌になるとは思いますが、意見が違えば言い争いもあってもいいと思いますし、話題が盛り上がればコーナーカット(コーナースポンサーが付いてる場合はキチンとやらないといけませんが)や曲カット、フリートークの時間を伸ばすなど、流れを見て進行する番組が好きです。そういう時間的自由度の高さが、録音番組や短時間の番組に無い生放送のワイド番組の醍醐味だと思います。「キラ☆キラ」の面白さも予定調和の無さみたいなものが、ひとつの魅力になっているんじゃないでしょうか。

 

・ラジオは長く深く愛される分、番組が定着するのに時間がかかるメディアです。

これは「キラ☆キラ」開始時のエピソードで出て来る一文です。前番組の「ストリーム」が人気番組で、趣の違う番組だったそうなので、いろいろ考えるところもあったようです。長寿番組や人気番組の後番組はやりにくいと思います。筋違いなのは解っていますが、リスナーとしては前の番組が好きであればあるほど新番組は「好きな番組を終わらせやがったヤツ」になってくるんですよねえ(苦笑)。別に新番組のパーソナリティに罪は無いんですけど。
まあ、こういうことは一般的にラジオにおいて良く言われる事ではありますが、ひとつの真実ではあると思います。ただ、地道にリスナーに馴染んでもらうというのは今のラジオでは難しいようだと感じます。基準は解りませんが、どうも実績が上がらないとすぐ終了というケースが近年は多いように思いますね。まあ、確かにそれも仕方のないところもあって、リスナーとしても興味の無い番組を何週も聞いたからといって好きになるかどうかは疑問ではあります。個人的には時間の問題ではなく、2〜3回の放送の内に番組を聞きたいと思う何かひとつのとっかかりがあるかどうかだと思います。番組のコンセプトとか、あるいはパーソナリティの声の魅力だったり、おしゃべりのリズムであったり、個性的な発想であったりとか何でもいいと思うのですが、そういうのがひとつあると聞く気にさせてくれます。そうやって興味を持って聞き続けているとだんだん愛着も出てくるもんだと思います。「キラ☆キラ」の場合は皆が思っていても言いにくいことを小島さんがズパッと言う共感性みたいなものが、とっかかりの魅力になったんじゃないかなと思います。そこから掛け合いトークの面白さとかリスナーさんのメッセージの面白さとかに広がって、番組に対するファミリー感に繋がったりするんじゃないでしょうか。ABCラジオの人気長寿番組「おはようパーソナリティ道上洋三です」なんかもそうですが、番組を聞いていて、リスナーの連帯感みたいなものを感じる番組は強いですよ。

 

・世の中は「人から見て分かりやすい幸福」に価値が置かれすぎている。

「キラ☆キラ」スタート時の話で出てくる、そうだよなあと共感した一文です。個人的に思うのですが、近年自殺者が増加している原因はコレなんじゃないかなと思うのです。つい思ってしまうものですけど、「普通の人に比べて私は・・・」とか、よく解らない「普通」というものと比較して、自身が普通にすら至っていないと深く思い詰め出したら、それはどうしようもなく暗い気分になると思います。「キラ☆キラ」は日常の営みに潜むキラキラしたものにスポットを当てるという意図があるようです。そういう視点っていいなあと思います。

 

・進化の過程で間違えてほしくないことがあります。それは「今までラジオがやってきたこと」を忘れちゃいけないということ。

近年盛んなTwitterとかのデジタルツールとラジオとの融合の話で出てくるのですが、パーソナリティがこういう思いで番組を作っていただけると個人的には非常に嬉しいです。TwitterとかUstreamとかのデジタルツールを多用するのはラジオに新しい面白さを加えるものですし、時代の流れとして取り入れざるを得ないものだとは思っていますが、あまり重きを置いてほしくないなと私は思っています。もちろんデジタルツールの導入によって、Eメールで生放送でもリスナーからリアルタイムにクイックレスポンスを得られるなどラジオの面白さが広がったことは確かです。でもあくまでラジオは音によって伝えるものであってほしいと思います。下ネタになっちゃいますが、例えば有名なつボイノリオさんの「金太の大冒険」という歌に「金太マカオに着いた」というネタ(歌詞)があります。これは声に出して読む事によって意味が分かるネタです。深夜ラジオでは長年に渡り、言ってはいけない言葉や言うのがはばかられる言葉に対する下ネタ表現手法が磨かれてきました。そういう世界がラジオの世界だと思います。もちろん下ネタだけじゃなく、曲紹介とかトークの間だとか、数々のパーソナリティや制作スタッフが音声だけの世界でリスナーを楽しませようと培って来た技術がたくさんあります。それこそがラジオの楽しさだと思うのです。デジタルツールを導入して、画が無いと分からないような放送になるなら、私はラジオでやらない方がいいと思います。画が無くてもリスナーに解るようにしゃべる、それこそがラジオだと思います。TwitterとかUstreamとかは単独でも楽しめるので、そこに重きを置くのならラジオ聞かなくてもいいんじゃないでしょうか。あくまでラジオの楽しさが増す使い方を放送局には考えていただきたいですね。

 

・世の中って捨てたもんじゃないよ

これは実は一番最初に出てくる言葉なのですが、小島さんが本当にこう思ってラジオで語りかけていて、それが何人かのリスナーに伝わっているとしたら素晴らしいなと思います。「世の中なんてそんなもの」と思う事や、「世の中なんて結局・・・」と思う事も多いのですが、日々生きていれば「世の中って捨てたもんじゃないよ」と思う瞬間もあります。そこに重きを置けたらいいですね。
本を読んでいますと、小島さんにとって「アクセス」という番組が非常に大きな意味を持つ経験だったようです。私は小島さんが「アクセス」を担当されていた頃は大阪にいたので聞いた事がありませんでした。ただ、風の噂で人気の高い番組だと言う事は知っていました。東京に来て初めて聞いた時はもう小島さんが担当では無かったけれど、番組を聞いてなるほどなと思いました。聞いていて聴き込める番組だなと感じました。私は聞いた事が無いのですが、「キラ☆キラ」の前番組の「ストリーム」も時事問題等を扱う番組だったと聞いています。そういう感じの番組が好きな方も多いということなんでしょうが、「キラ☆キラ」開始当初、「軽い」とか「薄っぺらい」とかいう批判も多かったそうです。まあ、容易に想像がつきますね。ただ、個人的には笑える番組だって価値はあるんじゃないの?と思うんです。「キラ☆キラ」が放送されている時間帯、何もせずに聞いている方もいらっしゃるでしょうけど、時間に追われて何軒も何軒も配達の仕事をされていたり、工場で小さな部品を何千何万と作る作業を繰り返しながら聞いていらっしゃる方もいると思います。そういう方の方が多いんじゃないかとも思います。そんなしんどい仕事の合間に笑えるひとときがあるのも価値なんじゃないかと思うんです。もちろん時事問題について熱く語ったり討論したりする番組もいいのですが、「キラ☆キラ」で取り上げられる日常のひとコマを聞きながら「世の中って捨てたもんじゃないよ」と数人のリスナーでも思えたなら、バカ番組にも意味が無い事はないよと私は思うのです。

長々と書いてきましたが、もちろん「そうかな?」と思う所も無くはなかったですが、総じて本の内容にはリスナーとして、パーソナリティがそう思ってラジオでしゃべってくれているならいいなと思う事が多かったです。だから「キラ☆キラ」は面白いんだなとも思いました。
小島さんがTBSを退社される時、「キラ☆キラ」は終わるんじゃないかとも思っていました。「キラ☆キラ」を始める際に局アナがメインだからコストが安いという理由はあったはずだと思うのです。小島さんの出演料がいくらかは解りませんが、そのコストメリットが失われるんですから、切るという選択も充分考えられるなと思っていたのです。ただ、それをやっちゃうとリスナーの信頼は大きく損なわれるだろうなと思っていました。裏の事情はまったく解りませんが、結果的にTBSラジオがそういう選択をしなかったことは良かったなと思います。

ただひとつだけ、思いが込められているんでしょうけど、タイトルはちょっと違う物にしてほしかったなあ。「キラ☆キラ」でもリスナーさんに間違えられていましたが、「魂のラジオ」に似過ぎです。他局とはいえ10年以上続く人気ラジオ番組ですから知らないことは無いと思うんですけど・・・それでもこのタイトルにしたかったのでしょうね(笑)

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コメント

週刊誌で特集されてましたね。見出し見たとき、てっきり「魂ラジの話?」と思って記事を読みました。ちょうど24時間ラジオの後で、ラジオの力がどうとかっていう話をよく聞いてた頃だったし。勘違いした「魂ラジ」ファンは私だけじゃないと思いますよ~。

その記事の写真で初めて小島慶子さんのお顔を拝見しました。完全に別の女子アナの方と混同してました・・・。

ぷりんさんコメントありがとうございます。
週刊誌に出ていましたか。「魂ラジ」ファンどころか小島さんの番組「キラ☆キラ」のリスナーが間違えてましたからね(笑)小島さんのラジオは関西ではあまり流れる機会が無いでしょうけど面白いですよ。例えが合ってるかどうかは微妙ですけど、こじゃれた若い上沼恵美子さんみたいな感じです。

小島さん、立て続けに本を出されていますね。こないだ本屋に行ったらこの本と「小島慶子 キラ☆キラ」という本があって買おうと思ったのですが、もう1冊買いたい本があったのでやめました。
その本というのが、上沼恵美子さんご夫妻が書かれた「犬も食わない」という本です。
要するに普段ラジオで話されているような内容なんですが(笑)ご主人からの返事が新鮮と上田アナは仰っていました。
学研さんから出ているのですが「オードリーのオールナイトニッポン一年史」といい、この本といい、最近学習書を出す会社がタレント本出すようになりましたね。やはり学習書が売れなくなって、タレント頼みということでしょうか(笑)
それでキャンペーンとして「はなまるマーケット」に出演されたのですが、上沼さんの若い時の写真が、小島さんの若い時とそっくりでビックリしました。小島さんも将来、あのような顔立ちになられるんでしょうか。
さて、6月の聴取率が出ました。全局聴取率がまた上がって7.1%になってるのが目を引きます。震災直後に情報源として使われるのは分かりますが、未だに被災者の皆様の情報源なんでしょうか。
また若者リスナーが急増し10代が0.8%から1.3%に上がったそうで、僕のような物好きが増えたことに喜んでいます(笑)
シェアというのをみると、天下の魂ラジやオードリーANNすら40%台なのに、ナイナイANNが60%超えというのがすごいですね。岡村さんの暴走も止められませんね(笑)

テンパさんコメントありがとうございます。
「キラ☆キラ」の本は買いましたがそういえば読んで無いですね(苦笑)あの本はヘビーリスナーのほうが楽しめるんじゃないかなと思います。小島さんは文筆業もされているのでこれからも本はたくさん出るでしょうね。
少子化で参考書は売れていないのかもしれませんが、学研さんは「ボム」とか「アニメディア」とかも昔から出しているので、そう不思議ではないかも。よゐこさんの「芸能日記」も学研さんだったし。オードリーさんの「一年史」は特例中の特例で、あの手の本が大修館書店さんから出たのは初めてっていう話じゃなかったですか?まあ、番組スポンサー様ですからね。

上沼さんと小島さんが似てる?つんくさんは確かに・・・ってとこはあったけど。しゃべってることは近いもん感じますけどね(嫁姑の話は小島さんはあんまりしないと思うけど)。上沼さんも昔は美人漫才師って言われてたはずですけど(さすがに現役の頃はリアルタイムでは知らないですが)、小島慶子さんとは骨格からして似てない感じはしますけどね。

聴取率は2ch情報ですか?細かい数字まで流れるんですね。震災でラジオが注目されたというのはあるでしょうね。調査票を見た事ないので解らないですが、radikoの影響もあるかもしれません。若年層リスナーが本当に増えているなら嬉しいことですね。

天下の「魂ラジ」や「オードリーのANN」って、ナイナイさんのANNの方が「天下の」でしょう。我々くらいの年代だとミスターオールナイトニッポンは鶴光さんってイメージですけど、私はもうナイナイさんがミスターオールナイトニッポンだと思います。

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