ABCラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」で12年間アシスタントを務められた秋吉英美さんが出産の為に番組卒業ということで4月1日が最後の放送でした。この日は聞かなきゃなと思い早起きして頭から聴きました。ラジオでよくある降板の詭弁じゃなくて心から長い間楽しい放送をありがとうと思える卒業ですね。
いろんなエピソードが紹介されていましたが、その中で「おめでとうの歌」を知らないのに雰囲気で歌っていたというのがありましたが、当時は私は「おはパソ」を聞いていませんでしたが、秋吉さんらしいエピソードだなと思いました。始めた当初、なんであんなのを採用したんやという声があったらしいですが。そうでしょうね。そんな声があったのも想像は出来るなと思います。
そんなにいろんな朝ワイドを聞いてきた訳ではないですが、私は秋吉さんは朝ワイドのアシスタントでは革命的とも言える方だと思いました。というのはメインパーソナリティとの受け答えで「はあ〜」とか「へ〜」とか言う朝ワイドのアシスタントを私は聞いたことがありませんでした。だいたい朝ワイドのアシスタントさんっていうのはアナウンサー口調で明るく爽やかに、あまり良い言い方をしなければ無難にっていう感じが私の固定観念でした。それを打ち破る方だと思いましたね。すっごく普通の話口調でしゃべるのが印象的でした。
秋吉さんのおしゃべりは正直上手いって感じではないと思うんですよね。だけどリアクションが素直で思ったことをそのまま言うみたいな感じが耳に心地よく、発想が業界人っぽくなくてリスナーに近い感覚で、聴いていて発する言葉がスッと言葉が心に入る感じだと思います。秋吉さんの採用理由みたいなのを聞いたことがありましたが、当時のプロデューサーさん(ディレクターさんだったかな?)がオーディションの中で道上さんとの会話が一番自然にしゃべっているような感じに聞こえたというような話でした。それを聞いてなるほどなと思いました。それが個人的に思う「おはパソ」の魅力なんですよね。
私が「おはパソ」を聞き始めたのは2001年か2002年くらいだったと思います。それまではMBSラジオの「ありがとう浜村淳です」をずっと聞いていました。ある日トミーズさんのラジオ番組で秋吉英美さんという人が面白いという話を聞きまして、ちょっと興味が沸いて「おはパソ」を聞いてみました。なんか新鮮というか不思議な感覚の番組でした。朝の情報ワイドなんですが、ある意味深夜のバラエティみたいな感じだったんですよね。「ありがとう浜村淳です」は浜村節が耳麻薬ともいうべき感じで病みつきのようになってしまうのですが、浜村さんは当時、時に女性アシスタントにちょっと厳しいことがたまにありまして、それが聞いていてちょっと嫌だなと思うことがありました。そういう時に「おはパソ」を聞き出したのですが、秋吉さんが非常に自由に楽しそうにしゃべっているように感じられたのです。個人的には「ありがとう」から「おはパソ」へのスイッチは道上さんというより秋吉さんがきっかけだったんですよね。
大ボケとか天然とか言われていた秋吉さんですが、最後の放送を聞いていて、さすが12年もやっていると落ち着いたもんだなと思いました。東京に移ってからは毎日聞いているわけではありませんので、余計にそう感じたのかもしれません。「おはパソ」は30年以上続いている番組ですが、その中でも12年は長いですよね。個人的には秋吉さんはアシスタントじゃなくて道上さんと同じくパーソナリティだと思っていました。アシストする人じゃなくて、番組を創っていくしゃべる人だと思うんですよね。
最後の天気予報が土屋多恵子さんの手紙のせいで涙で読めないっていうのがなんともな・・・って感じでしたが、秋吉さんらしいって感じもしました。公開放送では天気予報の後に拍手喝采だったのを懐かしく思い出しました。天気予報の原稿を読んで拍手がもらえる人も珍しいです。
高石ともやさんの歌、リスナーさんからもメッセージが来ていましたが、あれはホントに反則だと思います。あんなのやられたら泣いてしまいますね。
思い出のアルバム・・・これもちゃんと歌えるわけないですよね・・・あんなの泣くなという方が無理でしょう。最後の「も〜うすぐえみちゃんは〜おか〜あさん」っていうフレーズ最高に良かったです。
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